戯れ言

死にたくなる時は君を思い出す。
そうすれば生き続けられるから。

元気が無くなったら君を思い出す。
そうすればほんの少し元気が湧くから。

友達に嫌われたら君を思い出す。
自分は一人じゃないと教えてくれるから。

桜が咲けば君を思い出す。
たくさんお花見をしたから。
蝉が鳴けば君を思い出す。
あの場所にはたくさん鳴いていたから。
雪が降れば君を思い出す。
君の故郷にはたくさん降るから。

紅葉が赤くなれば君を思い出す。
君が目の前から姿を消したから。



だけど今は、元気もでない。
いくら君を思い出しても
いくら思い出を辿っても
思い浮かぶのは悲しそうな顔。

ねぇ、お願い、元気を分けて。
ねぇ、お願い、声を聞かせて。
ねぇ、お願い、今すぐ抱きしめて。





そして僕はまた後悔の渦に飛び込む。