僕が夢だと思っていたものは本当は夢ではなかったのかもしれない

映画「おくりびと」よりもっくんのセリフ








涙ながらに飲んだ大嫌いなキリマンジャロは、なんだか懐かしい味がした。


溢れた涙は後悔の証。
心に呟いたのは感謝の気持ち。



皐と二人で過去に泣いた。
昔と言っても４年前だけど。

あの人はたくさんの物をくれた。
私を必要とし認めてくれた。
あの人は全てを変えてくれた。
価値観なんて全く変わった。

あの人は全て真っ直ぐに本当の心で接してくれた。
あんな人、後にも先にもあの人しか見ていない。

あの人の存在そのものが私の生きる意味だった。
あの人といればそれだけで幸せになれた。

あの人が、私の世界の中心だった。



じゃあ私は何をしてあげた？
何を与えられた？
幸せな気分にしてあげられた？

私は何も返せなかった。
自分の気持ちも伝えられなかった。
片思いでも、望みがなくても…伝えるべきだった。




好きなんだ。
こんなにも。

会ってなくても、喋ってなくても。
心から本心を言えるよ。
本当に、大好きなんだ。
“だった”とは言えないぐらい
好きで好きで、泣けてくる。



俺、頑張って生きるよ。
ちゃんと生きるよ。
薬に頼ってでも、生き抜くよ。
だから今すぐ、会いに来て